Electro Magnetica version 1の特長が最も活かされる応用問題のひとつとしてあげられるのは、散乱問題です。

問題としている電波の波長よりも、散乱体の大きさが小さい場合、特にその特長、必要な部分にのみ計算格子を集中できるブロック適合格子、が活かされます。

ここで例として挙げる問題は、完全導体である球を中心に置き、そこにインパルス平面波を照射してその散乱現象を見るというものです。

Blocked Meshes around PEC sphere.

左の図は完全導体球に対し、ブロック格子のレベルを2-4にしてメッシュ生成させた結果を示しています。2次元平面表示なのでわかりませんが、三次元的に球の周りだけメッシュが集中しているのがご覧になれると思います。各々のブロックセル内部には(8x8x8)の格子が含まれています。

この格子生成は完全に自動的に行われます。この生成時の制限として、隣り合うブロックセルのレベル(大きさ)の差は1以下というものがあります。急激な格子の大きさの変化はシミュレーション結果に大きな空間離散誤差を生じさせるため、それをさけるためです。

そして、このシミュレーションの結果の時間変化をアニメーションにしたのが、以下に示します。画面をクリックすることでアニメーションがスタートします。

 

 

 

 

 

 

 

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