Electro Magneticaは、完全導体の形状や物質の形状を作成するために、一応 基本的な形状を用いて目的の形状を作成できるような機能を備えております。 しかしながら、実用的な複雑な形状を用いようとするならば、形状作成のため の3D CADツールを用いる方が効率的です。EMはStereo Lighography Data、通 称、STLと呼ばれている表面データフォーマットと、表面データを三角形要素 で書き出したDXFフォーマットを読み込むことが出来ます。

これらのフォーマットは一般的なCADツールでしたらサポートされているフォー マットです。EMはこのようなフォーマットをサポートすることで、実用的な複 雑な形状の解析対象を入力する事が出来ます。ただし、以下の様な制限があり ます。

  • 読み込むデータファイルは一つの閉曲面でなければならない。

これを満たしていれば、複数のファイルを読み込むことが出来るので、対象の 形状が複数の閉曲面からなる場合も、それらを読み込んで所望の形状を作成す ることが可能です。 さて、3D CADツールは一般的に高価なものです。高価なものだと電磁場解析ツー ルの高価なものに比類します。そこで、自動車などのような複雑な形状をモデ リングしないのであれば、フリーのツールが存在します。FreeCADというその 名もそのままな無料のツールが存在します。このツールは、Pythonというスク リプト言語を内部で利用することが出来るので、幾何学的な形状を作成する際 には非常に便利です。このツールから生成されたSTLデータはEMで読み込むこ とが可能であることは確認いたしております。是非ご利用することをおすすめ いたします。


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