戦闘機の機体からの電波の反射を、Electro Magnetica Numericaでシミュレーションをして、機体からの反射特性を解析しました。EMでは、このような複雑な形状のモデルから最適な計算格子を自動的に生成します。そして必要なところでのみ細かい格子を用いますので、計算効率が高いのが特徴です。

f-15-xyz

 計算に用いた戦闘機の機体を左図に示します。材質は場所場所により異なりますが、今回はそのような詳細な情報/データがありませんでしたので、全てを完全導体モデルといたしました。図中に見える3つの軸、赤、黄、緑はそれぞれ、x、y、z軸となります。この戦闘機は今便宜上zの負の方向に向いています。

EMを用いて、この機体にインパルス電波を照射致します。このインパルス電波は、任意の方向から入射することができますが、今回はz軸方向に入射することとします。

 EMはシミュレーションの前に予め解析したい周波数を指定しておくと、遠方解の計算のためのデータを作成します。シミュレーションが十分に進み、散乱波の残存が無くなったら、このデータを用いて散乱波の遠方解を解析することができます。この解析結果を3次元可視化したものが下の図になります。それぞれ3.0GHz, 1.0GHzでの反射波の様子が図示されています。

このように、EMでは複雑な形状のモデルからの反射の様子を簡単に計算・解析することができます。

 f-15-lv6-4-rcs-01ghzf-15-lv6-4-rcs-03ghz


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