現在、さまざまなオープンソース科学技術計算ソフトウェア、特にアプリケーションソフトウェアが公開されている。OpenFOAM, Elmer, FreeFEMなどが有名であるが、GetDP/Gmshも有限要素法のパッケージソフトとして、様々な分野、流体力学は限定されるが、に応用可能で、しかも3次元での使いやすさではFreeFEMよりも上だと思う。これらのフリーで手に入るソフトウェアで解析が可能であればそれにこしたことは無いだろう。これらで出来ることが全て使い尽くしてまだなお解けない問題があれば、市販の先進のソフトウェアを試してみるということで良いと思う。

先に挙げたGetDP/Gmshであるが、日本語のサイトで、特にGetDPの使い方について説明されているところは少ないように思う。Gmshは3次元のメッシュ生成に用いられるが、そのメッシュを別なアプリケーション、市販ソフトなど、に使っていることが多い。GetDPは特殊なスクリプト言語で、有限要素法を記述していく数学的な雰囲気を持ったもので、とっかかりしにくいかもしれない。ただ、基本的なスクリプトは共有できる部分も多いので、慣れてしまえば、それなりに使い廻すことはしんどいことでは無い。

そこで、このソフトウェアを使ってみたいと思われている方々への一助となればと思い、Three Wellsで記事を提供することとした。ポテンシャル問題、準静的磁気力学問題、熱力学問題、構造力学問題の基本的な問題に対し、どう解くかについて記述した。直ぐに使えるサンプルスクリプトも記事に添付してあるので、ご自身で使って確認していただきたい。記事のカテゴリからすぐにたどれると思う。何かご質問当あれば、Forumに書いていただければ、できるだけお答えしたいと考えている。

阿部 博史


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