Electro Magnetica Numerica

昨今、スマートフォンのみならず、活動量計など様々な電子機器デバイスが開発され活用されています。その端末同士は無線通信で行われており、ますますアンテナの役割が大きくなってきています。しかしながら、従来の八木アンテナのような空中にあるアンテナとは異なり、PCB基板上に存在するアンテナはかなり制約が大きくなっています。PCB上にアンテナがあることから、回路への影響も無視できないところです。

このような複雑な問題に対し、電磁波の挙動を基礎方程式から解析する、電磁場シミュレータは大きな助けとなってくれるはずです。我々はこの考えを基にElectro Magnetica Numericaを開発いたしました。

CADデータから複雑な形状を読み込み、完全自動で非構造格子を生成し、FD-TD法の計算スキームであるLeap-Frog法により、非常に少ないメモリで解析を可能とするElectro Magneticaによる解析例をご紹介いたします。

モデル

右図にあるように、4x4のヘリカルアンテナのアレイアンテナを取り上げます。各々のヘリカルアンテナには、水色のグランドプレーンに丸い穴が開いて、同軸導波管が繋がっています。ヘリカルアンテナは、その中心線と接続されています。各々のヘリカルアンテナは、Axial Mode Helical Antennaで扱っている物と同じです。

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RLSAとは

Radial Line Slot Antennaとは、平面状のアンテナの一種で、スロットアンテナのペアをらせん上や同心円上にに並べて、ボアサイト(鉛直)方向に大きなピークが来るように位相が揃うように設計されたアンテナである。 JAXAが打ち上げた、金星探査飛翔体「あかつき」に搭載されていたことでも有名である。

ここでは、当社で開発しているElectro Magnetica NumericaでこのRLSAを解析した例を紹介する。

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