はじめに
Axial Mode Helical Antennaの特性について、Electro Magnetica Numerica version 1.7.0で解析を行った。 本稿では、そのモデルと解析結果について報告する。
Helical Antenna
2.4GHz帯 Axial Mode Helix Antennaを解析対象とする。 表1にその諸元を示す。
Helix半径 | 20 mm |
Helix高さ | 300 mm |
Helixピッチ | 30 mm |
Helixワイヤ太さ | 2.0 mm |
Ground半径 | 62.5 mm |
Ground厚さ | 2.0 mm |
Coax半径 | 14.8 mm |
Coaxピン半径 | 2.0 mm |
Coax長さ | 50 mm |
全体像は図1の通りである。
このモデルでは、入力は同軸ケーブルで行われる。 インピーダンスはHelix Antennaのインピーダンスに合わせて、120Ωとした。
計算モデル
Helical Antennaモデルは、FreeCAD[1]で作成し、各パーツ(Helicalワイヤー部、グランド板、同軸部)をSTLフォーマットで出力し、それをEMで読み込んだ。
計算領域は、0.15 x 0.15 x 0.6でレベル4-3でセルを生成する。 その結果を図2に示す。
計算結果
このモデルでElectro Magnetica Numerica 1.7.0で計算を行った。 この計算例だと、iMac 21.5inch late 2013モデル(Intel i5 2 core)で、398秒で計算できる。
この計算例でのディレクティビティは図3にあるとおりである。
まとめ
2.4GHz帯Axial Mode Helical Antennaの解析を行った。 インパルス応答解析を行い、合わせて、Near 2 Far Field変換を行い、遠方での放射パターンを解析した。 その結果、期待通りの放射パターンを得ることが示された。
Bibliography
Hiroshi ABE
2017-05-15