解析に用いた電流モデルを図19に示す。

Figure 19: 渦電流を誘導するためのトロイダル電流

この電流が指定された周波数で振動し、上に置かれた鍋に渦電流を誘導する。 今回提示するモデルでは、10000アンペアを25kHzで振動させた。 また、コアと鍋は鉄を想定した物理量を指定した。 周りは空気で覆われているとした。

600秒後の計算結果を図2021に示した。

Figure 20: 25kHz, 10000アンペアで加熱したときの鍋の温度分布

20に示された鍋の温度分布を見ると、渦電流で暖められる鍋底に丸く高温部分があり、放射などで冷めやすい開口部は低温となっている。 絶対値の是非は実験結果などから判断しなければならないが、定性的にはリーズブルな結果を得られたと言って良い。

21に熱流の分布を示す。

Figure 21: 25.0kHz, 10000アンペアで加熱したときの鍋内部での熱の流れ

加熱されている円周領域から、放射状に、内側は内側に、外側は外側に向かって熱流が流れていることが分かる。


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